お値段が安くて、ボリュームも出るキャベツは家計の味方。
そんなキャベツですが、洗い方に困っている人が多いようです。
そもそも、キャベツって洗うの?という疑問を持った方も。栄養士目線で、栄養を逃がさない洗い方や、ポトフの時どう洗うかまでお伝えします!
キャベツはよく洗うのが鉄則
キャベツはよく洗うのが鉄則です。
洗わない人がいると聞き、びっくりしたほどです。
キャベツは内側から新しく増えるのですが、収穫できる大きさになるまでは、雨風にさらされて、成長します。当然外で育てるのでホコリにもまみれていますよね。
スーパーで売っているものは何度も農薬をかけられていますし、畑の中では毛虫、ナメクジなどの虫も付くことがあります。必ず洗ってくださいね。
栄養士が教える基本のキャベツの洗い方
栄養士の私が、基本のキャベツの洗い方をお伝えします♪
一玉を丸々買った場合と、カットされているものを買った場合、両方解説しますね。
一玉キャベツを買った場合
まず、外側の葉は1、2枚捨てます。農薬がたっぷりかかっていますし、汚れていますし、固いのです。
そして1枚ずつはがして洗います。これが基本です。1枚ずつはがすというのが難しく感じるかもしれませんが、慣れれば問題ありませんよ。
頭のヒラヒラしたところから剝がしがちですが、逆です。おしりの芯の方に、包丁で切れ目を入れて芯の方からはがすのです。
そして、流水で1枚ずつよく洗います。この方法は、栄養が逃げないのでおすすめ。
切る前に洗うのが良いのです。栄養士の資格をとる大学に行ってましたが、授業で先生から教わる方法もこの方法なんですよ。
カットされたキャベツを買った場合
1/2や1/4にカットされてるキャベツを買った場合は、1枚ずつはがすとボロボロになり大変なので、切ってから洗います。
野菜炒め用などにざく切りにしたら、大きめのボウルにたっぷりの水を溜めます。その中にキャベツを入れて、よく振り洗いしてください。
振り洗いはどうするかというと、手のひらを広げて熊手のように曲げて水の中で左右に動かします。それを2回程度行ってください。土の汚れがひどい場合は、落ちるまで洗ってくださいね。
千切りのキャベツはいつ洗えばいい?
千切りのキャベツは、洗ってから切りましょう。切ってから洗うと栄養が流れてしまいます。
一番おすすめなのは、1枚ずつはがしたキャベツの芯を取って、重ねて、くるくると丸めて端から切ることです。流水で流した後切っているので、栄養が逃げません。
もし半分や4分の1にカットされたキャベツを千切りにしたい時は、先に千切りにしてから、洗います。
栄養が逃げるのは仕方ないですね。
それよりも、カットされたキャベツを1枚ずつ剝がしてボロボロなのを集めて千切りにする方がストレスなので、この方法で良いと思います。
もし今日は楽したいな~という気分だったり、面倒に感じてしまう場合はこのピーラーがおすすめ。
先発品の2倍の速さで千切りにできちゃう優れものです。
洗い方は先ほど書いたように、大きなボウルのなかでたっぷりの水で振り洗いしますが、栄養が流れないようになるべくさっと上げましょう。
ポトフなど大きく切る料理の場合どう洗う?
よく料理番組などで、キャベツを大きいくし形に切って煮込んでますよね。
私の考えですが、春キャベツは葉と葉の間に隙間があってふわっとしているので、【切った後にたっぷりの水をボウルに溜めた中で振り洗い】すれば大丈夫です。
問題は冬のキャベツの場合。冬のキャベツって身がぎゅっと詰まっているので隙間などないんですね。
春キャベツと同じで振り洗いでもいいんですが、私は汚れが落ちていない気がして気持ちが悪いので、ざく切りにしたものをよく洗ってポトフに入れます。
気にするか気にしないかは、それぞれだと思うのですが、冬のキャベツで気にする方はざく切りにしたものをよく洗って使ってくださいね。
まとめ
栄養士目線で、一番良い洗い方は、【栄養が逃げない】洗い方になります。切った後に洗う方法だと栄養が逃げてしまうんですね。
とはいえ、カットされたキャベツを買った時や冷蔵庫の半端なキャベツ等使う時は、切ってから洗う方がいい場合がありますので。「絶対に洗ってから切らなきゃ」と、負担に思うことはないですからね。
この基本の知識を知っているのと知らないのでは、野菜の扱いも変わってくると思います。ご家庭で試してみてくださいね!